40過ぎてもまだまだ上手くなる!

みそろぐ

学校向け楽器リースを紹介するぞ。

お久し振りです。

ずいぶん長いこと放ったらかしにして申し訳ないです。

例年ならこの時期はまだまだ忙しいんですけど、なんだか今年は落ち着いています。

なので少し記事を書いてみようと思うのですが、今回は案外みんな知らない学校向けの楽器の買い方「学校向け楽器リース」をご紹介しようと思います。

学校の先生以外にはあまり刺さらない話題じゃと思いますけど、どうぞお付き合いのほどよろしくお願いします。

 

学校向け楽器リースとは?

読んだままなんですが、主に月額でリース料を支払って楽器を使わせてもらう契約のことで、ヤマハの楽器リースが有名ですね。

(株)ヤマハミュージックジャパンが提供する楽器・防音室のレンタル・リース総合サイト

リースということは最終的に返却しなくてはならないのか?と思うでしょうが、多くの場合で学校向けリースは「無償譲渡条件付きリース」というやつなので、リース期間が満了すると自動的に所有権が購入した学校に移転します。

つまり、リース期間が満期を迎えても楽器は返却の必要はない。そのまま貰えるっていう事でして、結果として分割購入と大差ないのです。

 

分割購入との違い

会計上は違いがあります。

月々の支払いを割賦(負債)として支払うかリース料(費用)として支払うかの違いで、支払いが終わったら学校の所有物になるので最終的には大差ありません。

厳密にいえば、リースの場合は契約期間中の物品の所有権はリース会社が持っていて、それを借り受けているだけの学校側は所有権を主張できない。という違いはあります。

学校の事務処理では基本的に単年度会計主義なので、支払いが複数年度にまたがる割賦契約は大変嫌がられます。基本ムリだと思っていいかもしれません。

ですが、リース料金ならばその年度の必要な額を支出するだけなので例えば5年間支払い続けても問題になりません。パソコンやコピー機だってリースなことが多いですもんね。

そういう意味では、単年度予算で購入できない大きな金額の備品購入が可能になる大変「使える」仕組みだと思います。

 

ただし、契約対象は学校のみ

大変便利な仕組みなのですが、学校向けリースを契約できるのはあくまで「自治体、学校などの固定資産税が非課税の法人※公立学校、私立学校(学校法人)、幼稚園(社会福祉法人)など」に限られまして、部活動などの任意団体の名義で契約することはできません

なので契約のためには学校長の許可を得て学校名義で契約する必要があります。ここが少々ハードルが高いのですよね。

 

例えばこんな契約が可能です

ワタクシはマーチングを応援したいと常々言っておりますし、実際に興味を持ってくださる方はそれなりにいます。

ですが、通常の吹奏楽部がそのままの編成でマーチをするには少々難があるのでやはり専用楽器の購入が必要だと思います。

ここでは吹奏楽部がマーチング専用楽器を購入する体でリース料金を試算してみますよ。

ちなみに、あくまで概算というより勝手な予想なので、実際の金額は楽器店に見積もりを依頼して確認してください。

 

購入検討目録

絶対に必要なものといえばバッテリーとスーザフォンですかね。とりあえず中学生40人程度の編成だとすれば

スネア×2、テナー×1、シンバル×1 バスドラム×2、スーザフォン×2 くらいでしょうか。

もう少し大きな編成になるとキーボードも欲しくなるのでグロッケン×1、シロフォン×1 も追加しておきましょう。

ヤマハの場合でリストアップしてみますと

楽器名 型名 数量 単価(円) 合価(円)
スネアドラム MS-6314 1 74,800 74,800
スネアドラム MS-9414 1 122,100 122,100
 キャリングホルダー MSH-9500 2 27,500 55,000
 MS6300用アタッチメント MSAT600 1 3,080 3,080
マーチングシンバル 18" A ZILDJIAN STADIUM MEDIUM SET 1 130,350 130,350
マーチングバスドラム MB-8320WH 1 106,700 106,700
マーチングバスドラム MB-8324WH 1 117,700 117,700
 キャリングホルダー MBH-9500 2 50,050 100,100
テナードラム QD-6313 1 119,900 119,900
 キャリングホルダー MTH-9500 1 46,750 46,750
 QD6300用アタッチメント ZY417800 1 21,780 21,780
スーザフォン YSH-301 2 704,000 1,408,000
マーチングベル(グロッケン) MBL-832A 1 203,500 203,500
マーチングシロフォン MXL-32AF 1 187,000 187,000
 キャリングホルダー MKH-9500 2 58,850 117,700
合計 2,814,460

上記はすべて2025年10月時点のメーカーカタログ価格で計算しています。定価で購入するとまあまあなボリュームになりますね。

これを6年間72ヶ月リースで契約する場合、月々の支払いは概ね46,000円くらいになるのではないかと思います。概算ですよ。大体の予想です。

概算とは言えども。。。まあまあ大きいですね。もうちょっと編成を小さくした例も考えましょう。

楽器名 型名 数量 単価(円) 合価(円)
スネアドラム MS-6314 1 74,800 74,800
スネアドラム MS-9414 1 122,100 122,100
 キャリングホルダー MSH-9500 2 27,500 55,000
 MS6300用アタッチメント MSAT600 1 3,080 3,080
マーチングバスドラム MB-8320WH 1 106,700 106,700
マーチングバスドラム MB-8324WH 1 117,700 117,700
 キャリングホルダー MBH-9500 2 50,050 100,100
スーザフォン YSH-301 2 704,000 1,408,000
合計 1,987,480

シンバルはあるものを流用。テナー無し。鍵盤無しだとこんな感じ。

この場合で6年リースだと、月々の支払いは概ね33,000円くらいになるんじゃないでしょうか。年間396,000円うーん。。決して安くはないけど、どうにかなりそうな気がしてきませんか?

くれぐれも私がイメージする概算というか勝手な予想ですからね。正確なところは業者に見積りをもらってください。本当はもっと安いんじゃないかと思います。たぶん。

 

実際の契約

上の方で紹介したヤマハの楽器リースのサイト(外部サイト)をご参考いただければと思いますが、

  1. 楽器店にリースの見積もりを依頼(無償譲渡条件付き)
  2. 見積もりを学校内で検討。支払い方法等を含めて決裁を得る。
  3. リース会社と契約を締結する
  4. 楽器店(又はリース会社)が楽器を納入。リース料金の支払い開始。
  5. リース期間満了。楽器の所有権が学校に譲渡される。

ざっくりこういう感じです。

今回はヤマハの楽器リースを例に挙げてご紹介しましたが、恐らくヤマハ以外の楽器でもリースは可能なんじゃないかと思います。

ヤマハの楽器リースはヤマハ特約店でしか申し込めないと思いますが、引き受けるリース会社さえあればヤマハじゃなくても、なんなら楽器じゃなくてもリース契約は可能なんじゃないかと思います。

出入りの楽器屋さんなり、パソコンなんかを学校にリースしている業者がいればそちらに相談してみるのもありかもしれませんね。

 

まとめ

今日は学校向け楽器リースについてご紹介しました。

リースだと少ない初期費用で必要な楽器が一気に揃って大変魅力的なのですが、未来の予算を先に使う契約には違いないので計画的にご利用ください。

支払い方法は基本的に銀行自動引き落としだと思いますが、契約者は学校名義で支払いは部活の口座から。みたいなのも、もしかしたら可能かもしれませんのでぜひ相談してみてください。

それに一気に全部購入しなくても、それなりの規模の野球部がある高校は大体スーザフォンを持ってます。しかも夏しか使いません。きっと貸してくれます。

バッテリー群も全部を一気にリース契約じゃなくて、楽器の一部やキャリングホルダーは単年度楽器予算で購入して、足りない部分だけリース契約するとか。

逆にちょっと変化球ですけど、楽器店に計画している楽器を少しずつ5回に分けて購入する場合と、5年リースの場合でそれぞれ見積もってもらうと、恐らくリース料金の方がだいぶ高額な見積もりになると思いますので、それを使って購入のための予算を獲得する。というのもありかもしれません。うまくいくかどうかはわかりませんけどね。

なんにしても、マーチングを始めるための予算の壁を突破する手段の一つとして、楽器リースも選択肢に入れて考えてもらえればなと思います。

それではまた。