おはようございます。
年初のごあいさつにも書きましたが、今年はちょっと頑張って記事をたくさん書いていきたいなと思っています。
読んでくださる皆さまが飽きないように、いろんな切り口で書いていきたいと思っていますが、複数の記事で同じことを書いてしまうこともあるかもしれません。
ですが、何度も同じ話が出てくるってことは、
ぐらいに思っていただけますと幸いです。(笑)
それでは、いってみましょう。
よい指導者に習うこと
さて、今回の記事は「毎日練習できなくても上達するために」の続編になります。
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毎日練習できなくても上達するために
おはようございます。 お正月も終わって一息ついたところで流行り病の再流行。これを読んでいただいている皆さまの活動もきっと制限を受けていることでしょう。 「またかー。」「いつまで続くんやー。。。」と誰し ...
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この記事の中で、私の考える上達のための3つの要素をご紹介しました。
上達のための要素
- よい指導者に習うこと
- よい道具を使うこと
- よい練習をすること
今日はそのうちの「よい指導者に習うこと」について詳しくお話していくとともに、定期的にレッスンに通う事のメリット、デメリットについてもお話していきたいと思います。
趣味なのにお金払って習うの?
どのお話でも共通ですけど私はトロンボーン吹きなので、主にローブラス(低音金管楽器)目線にはなりますが、管楽器を大人になっても演奏し続ける人っていうのは、そのほとんどが学生時代に部活動やサークル活動で演奏キャリアをスタートした人がほとんどではないかと思います。
ところが、大人になってしまうと学生のころとは自分を取り巻く環境が大きく異なると思います。
言うまでもないことですが、大人は忙しいです。毎日練習できる人なんてほんの一握りでしょう。
とか、思っていませんか?
練習を含めた活動時間が少ないとモチベーションの維持が難しいですし、短時間の練習で効率よく上達しなければいつまでたっても「ワンランク上の楽しみ方」ができません。
よい指導者にレッスンを受けることは、それに対するひとつの突破口であり、末永く演奏を楽しむための非常に有効な手段だと思います。
楽器の指導者(レスナー)とは
楽器の指導者(レスナー)とは、楽器が上達したいと思っている人に対して適切な指導やアドバイスをして、その対価としてレッスン料を頂戴する人の事です。
フルタイムプロ(楽器の演奏・指導だけで生計を立てている)の人もいますし、そうでない人(ほかに仕事を持っていて、複業としてレッスンをしている)もいます。
学校の先生が教育委員会等の許可を得てレスナー業をしている場合もあります。
学校の部活動で指導や顧問をするのは、多くの場合その学校の音楽の先生ですが、自分がやっている楽器が専門かどうかと言えば、違う場合がほとんどでしょう。
熱心な学校では外部講師(トレーナー)として定期的に専門の先生を招くこともありますが、全体の割合で考えれば少数派なのでしょうね。
そんなわけで、管楽器愛好家の中には10年以上演奏を続けていてもレッスンを受けたことがない人が非常に多いです。ピアノやバイオリンと比べるとビックリな状況ですよね。
このことを象徴するような、こんなジョークがあります。
まあまあひどい言われようだと思いますが、実際そうなんですよね。
それなりのレベルに達するまでにかかる金額で言えば、管楽器は確かにお手軽な部類に入るんだと思います。
もうちょっと上達したらレッスンを受けたい。。?
これ、よく言われます。多くのレスナーにとってもそうではないでしょうか?
「私なんかがレッスンを受けても。。」とか、「まだそんなにうまく吹けないので。。」とか。
早く上達して、今まで以上に演奏を楽しむためのレッスンですよ?
もう上手になっているなら、習わなくてもいいじゃないですか。
指導者のお仕事は、うまくいかない人がうまくいく人に変わっていくことのお手伝いをすることです。
いまのままでいいのですよ。
いや、ほんとに。
レッスンを受ける3つのメリット
まず最初に、レッスンを受けることで得られるメリットを紹介します。
たくさんあって書ききれませんが、今回は3つご紹介します。
順番に詳しく書いていきましょう。
自分の足りない部分を的確に指導してくれる
自分の事は自分が一番よくわかっている。と思いたいところですが、多くの場合でそうではないことを皆さんもご存じかと思います。
例えばわかりやすいところで言いますと、「ハイトーンがなかなか出せるようにならない」という事に対して、どういう練習をすれば出るようになるのか具体的に考えたことはありますか?
実はハイトーンのアプローチ方法は何種類もありまして、人によって向き不向きがあると思います。
もしも、あなたが一つの方法しか知らなかったり、その方法が自分に不向きだったり、そもそも知っている方法が間違っていたりしたら、どう思いますか?
誤った(自分に合わない)練習に時間と体力を費やしてしまうリスクは、身近なところにもたくさんあるわけです。
経験豊富な指導者はたくさんの選択肢を示してくれるので、そのなかで自分に合った方法を取り入れればいいんです。
これだけでも、トライアル&エラーを繰り返す時間が大きく短縮できることがお分かり頂けると思います。
他にも音程、音色、フィンガリングやスライディング、使いやすい替え指などなど、たいていの事は聞けば何でも答えてくれます。
デキる指導者は、改善案の無いただの指摘はしません。
どうすればよくなるのかをちゃんと考えてくれています。
短時間で効果が出る練習を一緒に考えてくれる
学生時代の練習といえば、1日2時間くらいはやっていたのではないでしょうか?
それと同じ練習量を社会人になってからも続けるのは相当難しいです。
というより、ほとんど不可能ですよね。
つまり、量的にはどうしても少なくなる練習時間を質で補う必要があります。
それ以上に、大人になると「練習したい」という気持ちそのものが薄れます。
他にもやらなければならないこと、やるべきこと、やりたいことがたくさんあるからです。
限られた時間で能率よく上達する練習
社会人バンドで演奏を楽しむ人にとっては、合奏までに自分のパートをさらうだけでもひと苦労でしょう。
ところで、譜読みが早い人と遅い人、初見ができる人とできない人がいますよね。何が違うのかを考えたことがありますか?
何事においてもそうですが、できる理由と出来ない理由があるものです。
譜読みが早ければ、それだけで時間を節約できます。もう一段上の練習に時間を使えるというものです。
よく考えられた目標が明確な練習は、1日30分でも十分に効果があります。
どういう練習をすればそうなるのか、あなたにとって最適な方法を一緒に考えてくれます。
モチベーションが高くなって練習の効果が上がる
他にも切実な悩みや困りごとがあると思いますが、デキる指導者はちゃんと話を聞いてくれますし、「いま一番必要かつ効果的」な練習を提案してくれます。
「自分はこんなもんだ」と思っていたのが目に見えて上達すれば、自分でもできる!上達してる!と思いますでしょ?アガるでしょ?
そういうのが練習に向かうモチベーションを高めます。楽器の演奏は果てしないやりこみゲームみたいなものなので、モチベーションを維持するのはとても重要です。
よくできたゲームはマラソンと言われる鬼周回であっても何段階かに分けた小さなボーナスがありますでしょ?
楽器の練習も同じことだと思うんですよね。
小さな課題をいくつも示してくれれば、ひとつ達成するごとに上達を実感できると思います。
自分が着実に上達してるとはっきり感じられれば、ただ漫然と練習するよりずっとやる気が出るってもんです。
そして、高いモチベーションで明確な目標に向かった練習は相当効果が高いと思います。間違いないです。
レッスンを受けることのデメリット
上記のほかにもレッスンに通う事のメリットはたくさんありますが、残念なことにデメリットも存在します。
更に残念なことに、デメリットもわりとたくさんあります。
お金を払って嫌な思いをするのは愚の骨頂だと思いますけど、我慢して通っちゃう人も多いみたいです。
我慢しないで、改善の見込みがないなら別の先生を探せばいいと思いますけどね。
ここからはレッスンのデメリットとしてよく聞く話ということで、3つほど紹介します。
それでは、具体的にご説明します。
お金がかかる
当たり前のことですが、サービスを受けるには料金を支払わなくてはなりません。
音楽教室の場合は月謝制。フリーの先生の場合は1レッスンあたりいくらというイメージだと思います。
音楽教室の場合は月謝のほかに施設使用料とかがかかる場合もあります。フリーの先生の場合でもスタジオ代が別途の場合があります。
他に教材費(楽譜とか)が必要なことも多いですね。
最近はオンラインレッスンに対応している先生も多く、その場合レッスン料金は割安なことが多いです。
レッスン代金の相場
音楽教室の場合は料金表がWEBで公開されていることがほとんどです。
フリーの先生の場合はそれぞれの先生が個別に決めています。概ね1レッスンあたり5,000~10,000円くらいが相場ではないでしょうか。
生徒が多い先生の場合はグループレッスンと言って複数の生徒を一度にレッスンすることもありまして、その場合はひとり当たりの負担は軽くなる場合が多いです。
また、経験年数や演奏水準、受験生かどうかなどで料金を変えていることも多いです。
教わりたい先生がいましたら、特に伝手が無くてもその先生のSNSアカウントなどを探せばDMで問い合わせることができます。怖くないですよ。(笑)
自分にとってコスパが良いかどうかは数回通ってみないとわからないかもしれませんが、初回は体験レッスンということで値引きしていたり、無料だったりというのもあるようですよ。
欲しくないものを勧められることがある
これは大なり小なりな話です。
指導オンリーな先生はあまりいないので、自分が出演する演奏会のチケットを買ってほしいと言われたり、CD販売や有料配信をしている先生からは購入してほしいと言われることがあります。
良心的なというか、普通の先生は「こういうのあるけど、興味ある?」って聞いてくるくらいで、「要りません」とお断りすればそれで話はおしまいです。
中にはそれをお断りすると露骨に対応が変わる困った先生が。。ときどきですけど、います。
最近はよくも悪くも情報が拡散するのが早いので、悪い評判が立つようなことはあまりしなくなっていると思いますけどね。
自分にとって不要ならお断りしましょう。それで対応が悪くなるなら別の先生を探せばいいんです。
ほかの先生(同業者)や自分のプレイスタイルを否定したり、悪く言うことがある
否定から入ったり不安を煽ったりするのは、宗教や悪徳商法の常とう手段です。
そうと知っていたらたぶん誰もやりませんけど、あいにくと知らず知らずにそうしてしまう先生もいます。
「そのアンブシュアではダメだ」とか、「マウスピースを変えなさい」とか、「今のやり方を変えないと吹けなくなるよ」とか。もちろん正論な場合もありますけどね。
楽器に限らず「何かを教える立場」の人はわりと自尊心が高い人が多いですが、それだけなら別に問題ないのですよね。
ところが、自尊心は高いのに自制心が低い人もいまして、同業者(別の先生)を悪く言ったりしてしまうことがあります。
お金払ってレッスン受けに来てるのに、そういうの聞きたくないでしょ?よそでやってくれって思いますよね。
これはちょっと難しい問題で、「そういうの聞きたくないです」って言いづらいかもしれませんね。
でもSNSで愚痴ったりするのではなく、遠回しにその先生の耳に入るように仕組むのが大人の対応かな?
知らんけど(笑)
まとめ
それでは本日の内容をまとめてみます。
こんな感じでしょうかね。
この記事が皆さんにとってこれまで以上に演奏を楽しむ助けになれば幸いです。
ご意見、ご感想、質問などがありましたらコメントやお問い合わせにお願いいたします。
それではどうも、ありがとうございました。