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金管楽器を固着させないために。

おはようございます。

つい先日「今年の更新はこれでおしまいです」とかいっておいて、その舌の根の乾かぬうちに次の記事を書いているみそさんです。(汗)

今回のテーマは「金管楽器を固着させないために。」でして、テーマとしてはもうあと1週間くらい早く投稿しておくべきお話なんですけど、そのへんはご容赦くださいませ。

年末から年始にかけて長めのお休みに入る人も多いと思いますが、お正月に限らず1週間とか普段より長い期間、楽器に触らない期間があると固着が起こりやすくなります。

大人は結構気を遣っていますが、子どもは固着させてしまう経験が少ないせいかわりと無警戒なので、この記事が参考になれば嬉しいです。

 

固着ってナンデスカ?

そもそも固着とはなにかというお話ですが、読んだままですけど「くっついて固まる」ことです。

具体的には「ピストンが動かなくなった」とか「ロータリーが動かなくなった」とか「抜差管が抜けなくなった」とか、そういうやつです。

固まってはいないけど動きが悪くなったとか、なんか動きがぬるっとするとか、そういうのも広い意味では固着に含まれます。

 

どうして固着するの?

なぜ固着するのか、どういう時に固着しやすいのか、そんなところからお話していきます。

大きな原因となるものは3つです。

注意ポイント

  1. 凹みや歪み
  2. 汚れ

 

1.凹みや歪み

凹み歪みはぶつけたとか落としたとか、そういうアクシデントが原因となることが多いので気が付きやすいかと思います。

「少し動きにくいけど別に使える」ってこともあるかと思いますが、その状態で使い続けるとほぼ間違いなく楽器の寿命を縮めますし、吹き方に悪い癖をつける原因になることもあるので、できるだけ早く修理に出しましょう。

 

2.錆

錆はまあ、わかりますよね。金属が水分や酸素などと反応してできるやつです。

主に楽器内に残った水分が原因ですが、楽器の材質の多くは鉄ではなく真鍮なので、鉄のように赤い錆は出ません。緑色に錆びます。

いわゆる緑青というやつで、これは昭和の終わり頃までは毒性があると思われていましたが、実はほとんど無害らしいです。

錆は少しでも発生するとどんどん増えていくので、なるべく発生させないように努めましょう。

 

3.汚れ

汚れは何種類かありますが、グリスなどを長期に渡って塗り直さないでいると堆積して固まってしまうことがあります。

楽器内に残った水分が乾いた時に、その水があった場所に水垢が残ることもあります。

後は口から入るやつですね。そう、食べかすとか。楽器を吹く前には歯磨きをしましょうね。

 

固着を防ぐためにできること。

さて、ここからは固着を防ぐための対策なのですが、凹み歪みはどうしようもないので、さっさと修理に出しましょう。

ときどき、「修理に出すと楽器がなくなって練習できないじゃないか!」っていう人もおりますけど、壊れた楽器で練習するほうが問題だと思いますけどね。

というわけで、ここからは錆と汚れについて書いていきたいと思います。

 

錆を防ぐ

錆を防ぐのは理屈としては簡単です。

可能な限り水分を取り除いて、十分に注油して馴染ませておけばOKです。

毎日のように楽器を演奏する場合は演奏前に注油をしますし、可動部を動かすので錆が発生しづらいのですが、1週間も触らないでいると錆も発生しやすくなるというものです。

対策としては、保管前にはガーゼやスワブを使って丁寧に水抜きをして、オイルを差してケースにしまう。これだけです。

コツがあるとすれば、十分に時間をかけて丁寧にやるってことくらいでしょうか。

普段は楽器を片付けるときにはオイルを差さない場合が多いかと思いますが、長期保管時には差します。

たったこれだけのことで、休養明けに青い顔をしなくて済むのです。かんたんでしょ?

あ、トロンボーンのスライドにはオイル付けなくていいですよ(汗)

 

汚れ(の堆積)を防ぐ

汚れについてなんですが、定期的に分解・グリスアップをして、リードパイプにスワブを通すってことをやっていれば概ね問題は起こらないと思います。

テューバやユーフォニアムの場合はリードパイプにスワブを通すのがちょっと大変ですし、詰まらせる危険性が高いのであまりおすすめしません。

ピストンを外してブラシを通し、水洗いっていうのが安全でしょうね。

※ただし、洗浄中に楽器をぶつけてしまうリスクはあります。

 

補足

錆、汚れの対策は以上ですが、ついでに見逃しがちだったり修理を後回しにしがちな点について補足しておこうと思います。

 

キャップが外れない!

ロータリーやピストンのキャップ(特にボトム側)が外れなくなって、「別に演奏できるからいいや」って放っておくことがあります。

初期なら簡単に外せますけど、ガッチリ固まると外すのがちょっと大変です。

程度が軽ければ秒で外せますので、馴染みのリペアマンに相談してみてください。

 

グリスの塗り直しが面倒でほとんどやらない。

グリスってあまく見ている人が多いですが、グリスがスカスカの楽器と、新しいグリスを適量塗った楽器とでは鳴りが全然違います。

本当ですよ?

木管楽器のキイオイルが抜けてると全然鳴らないのと同じです。

お掃除を含めて定期的に塗り直しましょうね。

 

ここにもグリス塗りますか?

ピストンやロータリーキャップのネジ部分にグリスを塗るといいっていう人もいますけど、塗り過ぎに注意してくださいね。

グリスはオイルに触れると溶けて流れていきますが、それがバルブ内に入ると動きを悪くする原因になります。

 

また、ベルカットタイプの楽器の場合ですが、ベルのネジ部分にはグリスを塗らない方が賢明かと思います。

グリスが付いていると埃がくっついてネジが固くなることがありますし、滑りが良くなるとベルを装着する時に勢い余って強く締めすぎる事があるからです。

固くなったネジをきつく締めすぎると。。。どうなるか、わかりますよね?

 

(たぶん)ことし最後のご挨拶

いかがだったでしょうか?

学生さんは試験期間のお休みなんかでも、わりと簡単に楽器を固着させてしまいます。

程度が軽ければオイルをドバドバ差して馴染ませれば何事もなかったように動くようになりますが、そういうの続けているといずれ本当に動かなくなりますので、時々でいいから丁寧なお手入れをしてやりましょうね。

それでは今度こそ、よい新年をお迎えくださいませ。

 

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