四国大会と中国大会を観戦して思うこと。【後編】
前編では、四国大会について思うことと、中国大会で感じた極小編成の可能性について書きました。
今回はその続きです。
中国大会の活気がちょっぴりうらやましい
今回、中国大会を観戦して改めて感じたのは、大会全体の活気でした。
私が広島に住んでいた頃あたりから、中国地方のマーチングは急速に活発になってきたように感じます。
その大きな要因の一つが、岡山県にある環太平洋大学(IPU)の存在ではないでしょうか。
大学日本一を目指して本格的に活動するマーチングバンドが地域にあることは、やはり大きいと思います。
目標となるチームが身近にあることは、中高生にとっても大きな刺激になるはずですし、マーチングを続けたい若者にとっては進路の選択肢にもなります。
実際、香川県から岡山県のマーチング強豪校へ進学する中学生も少なくないと聞きます。
そうした子たちが大人になって地元に戻り、今度は地域のマーチングを盛り上げてくれる。そんな好循環も生まれていくのかもしれませんね。
もちろん、長年にわたって地域のマーチングを支えてきた団体や指導者の皆さんの積み重ねがあってこそですが、IPUの存在も地域全体の活性化に大きく貢献しているのではないかと思います。
小編成の時代だからこそ
さて、近年は少子化の影響もあって、吹奏楽部の小編成化が進んでいます。
人数が少ないからマーチングは難しい。そう考えている学校も少なくないのではないでしょうか。
吹奏楽連盟のマーチングコンテストでは、少人数の学校も大編成の学校と同じ土俵で評価されます。
一方、日本マーチングバンド協会(JMBA)の大会には編成規模に応じた部門があり、小編成にも活躍のチャンスがあります。
前編で紹介した中国大会の極小編成3団体や、四国大会でステージの部に出場した団体は、まさにその好例でした。
人数が少なくても、音楽や演出を工夫することで、十分に魅力的なショーを作ることができる。
小編成化が進む今だからこそ、むしろこちらの大会の方が適している学校も多いのではないかと思います。
もちろん、表現の自由度が高いからこそ、ただ演奏しながら歩くだけでは物足りなく見えてしまう面もあります。ショーとしての構成や演出には、それなりの工夫が必要でしょう。
それでも、少人数の学校にとって、十分に挑戦する価値のある舞台だと思います。
たぶん、知られていないだけ
残念なのは、こうした大会の仕組みやマーチングのスタイルが、吹奏楽関係者にもまだ十分に知られていないのではないかということです。
マーチングといえば吹奏楽連盟のコンテスト。そんなイメージを持っている方も多いでしょう。
でも、マーチングの世界はそれだけではありません。
人数や編成に合わせたショーの作り方があり、少人数だからこそできる表現もあります。
もし人数が少ないことを理由にマーチングを諦めている学校があるなら、ぜひ知ってもらいたい選択肢です。
四国は四国で、少しずつ
中国大会の活気を目の当たりにすると、四国ももっと盛り上がってほしいなぁと思わずにはいられません。
もちろん、大会がすべてではありません。
それでも、まずは大会の存在を知ってもらうこと。実際に観に来てもらうこと。そして、マーチングに挑戦する学校やチームが一つでも増えること。
そんな小さな積み重ねが、やがて大会の賑わいにつながっていくのだと思います。
マーチングは、実際に観てみないと伝わらない魅力がたくさんあります。
だからこそ、もっともっと発信していきたい。
私自身も微力ながら、そのお手伝いができればと思っています。
四国のマーチング、もっと盛り上げていきたいですね!

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