40過ぎてもまだまだ上手くなる!

みそろぐ

愛媛にマーチングバンドを作れないかと本気で考えている話。

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おはようございます。

今日は前置き無しでさっそく表題の件について始めていこうと思います。

この話は何年も前から考えていたことですけど、

「誰かやってくれないかなー。やるなら全力でお手伝いしますのに。」というスタンスからはみ出すことはなかったのです。
最近までは。
ですが、私の管楽器人生は小学校のトランペット鼓笛隊でのマーチングから始まっており、中学・高校でもマーチしてて、今の人生に至るまで大きな影響を与えています。

あいにくと、いい影響だけとは限りませんけどね。(汗)

私も40代半ばなのですが、いい年した大人になって思いますに、

マーチングは少年期・青年期における心身の健全な発達に大変適していると思います。

アートとスポーツの両方の顔を持ち、構成次第でエンタメにもなる。
そういう意味では、多くの人に愛好される歌って踊ってというのと同じ要素です。
学校の部活動において吹奏楽部はブラックにも程があるとか言われることがありますが、それはやり方の問題であって、断じて吹奏楽やマーチングが悪いわけではないと思います。

 

話を戻しますが、私はマーチングと共に育って大人になったと言っても言い過ぎじゃないと思いますし、学生時代のよくなかった思い出についても今なら回避策・解決策もいくらか考え付きます。
私がマーチングのパフォーマーを引退した(?)頃からもう30年近く経っているというのに、
愛媛ではマーチする学校・団体は増えるどころか減っている。残念極まりないです。

そんなわけで、学校教育でやらないのならいっそ
マーチングチームをつくって、それが10年20年と続いていくような土台くらいはつくれないだろうか?
と思うわけです。

せっかく「マーチングってかっこいいな」「マーチングやってみたいな」と思っている人がいても、受け皿が無いのではどうしようもないなと思っています。

今までこそこそと情報収集をしたりしてましたが、あまりのんびり構えている時間は無いように思えてきましたので、多くの人に私の考えを聞いてもらいたいし、いろいろな意見を広く聞きたいとも思っておりますので、こうして記事にしているところです。

とりあえず、今考えていることを書いていきますので、

「愛媛でマーチしたい」
「マーチングに興味がある」
「ダンスやバレエ、体操をやってたけど、今までと違う舞台で踊りたい」

そんな方がもしこの記事にたどり着いておられましたら、少しお時間を頂戴して読んでいただけたらと思います。

 

マーチングは少年期・青年期の心身の健全な発達に適している

まず、先に書きました「マーチングは少年期・青年期における心身の健全な発達に大変適している」という私の考えについて、もう少し丁寧にお話しします。

マーチングは基本的に吹奏楽の一形態であると思っていいと思います。

それは言うなれば、バレエも社交ダンスも盆踊りも広い意味ではダンスであるという事と同じ意味です。

吹奏楽も教育に向いていると思いますが、吹奏楽の教育的意義はここでは省略してマーチングに絞って話を進めます。

 

責任感や連帯感、指導力、調整力を身に着けられる

吹奏楽は基本的に座って演奏しますが、マーチングは歩きます。隊列を組みます。
隊列を組んでショーを作るということは、たった一人欠けても作品が完成しません。
演奏はほかの人がフォローしてくれるかもしれませんが、隊列としては全員に役割があるので、ほかの人が変わりをすることができません。
自分がやるしかない。そういう意味でわかりやすい責任感を持たせることができます。

動きを揃える練習は、動画を撮ったり第三者が見ることで簡単に確認して指示することができます。
指導、指示、改善提案などがパフォーマー同士でも簡単に行え、お互いに協力して問題解決に向かうことができます。
内容的に簡単か難しいかは問題ではなく、指導、指示、改善提案などがパフォーマー同士で容易にできるという点そのものが重要で、それ自体が人間的成長に繋がると思います。

吹奏楽部の活動では、その役割をアンサンブルコンテストに求める傾向が強いですが、有効に機能しているとはあまり感じません。マーチングをする方がずっと簡単に、同じ効果が得られると思います。

それでは次年度に向けた演奏技術の向上に繋がらないと思われてしまいますが、ぶっちゃけた話をすれば、アンサンブルに取り組みさえすれば、それだけで必ず飛躍的な技術向上が見込めるわけではない事を、現場の指導者はよく知っているはずです。

 

そもそも、学校の部活動とは

スポーツや文化及び科学等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等、
学校教育が目指す資質・能力の育成に資するもの

引用元:文化庁 文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン より抜粋

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kondankaito/bunkakatsudo_guideline/h30_1227/

でありますから、技術的水準や習熟度は最初から問題にならないはずです。

学習意欲の向上はちょっとどうだかわかりませんが、マーチングはやり方さえ間違わなければ責任感や連帯感を育成するほかにも、

自分たちで作品を作り上げるためのトライアル&エラー、
年の離れた(価値観や判断基準が異なる)人同士が同じチームで作品の完成を目指して行う試行錯誤の数々、
後輩を指導する事、先輩に意見を述べる事、意見をぶつけつつもお互いを尊重する事、
言葉の使い方に気を付け、相手の意欲を引き出したり気分よく軌道修正させる事、
自分たちだけでは解決できない問題解決のために外部に協力を求める事など、

あらゆることが人間形成に大きく役立ちます。

 

スポーツ的側面があり、健全な心身の発達に繋がる

更に、マーチングにはスポーツ的な要素もあります。

吹奏楽部でも、いまだに走ったり筋トレをやらせるところがあるようですが、座奏にはあまり必要を感じませんよね。

大人だろうと子どもだろうと、必要ないと思うことをカリキュラム的にやらされるのは正直苦痛ではないかと思います。

 

マーチングではビジュアルセクションはもちろんですが、ブラス、バッテリー、ピットに至るまで座奏の吹奏楽では要求されない体力、精神力、身体能力、全身を使った視覚的表現力を求められます。
軽いスポーツ以上に体を使いますので、自然と体も鍛えられます。姿勢もよくなります。
小学生がかけっこやドッヂボールで遊びながら自然と強い体が作られるのと似ていますね。
それらは、頑健な肉体形成に大きく寄与するでしょう。

そんなわけで、マーチングは心・徳・体のバランスの取れた発達にこれ以上ないくらい有益なのではないか。と思っています。

 

なぜ新チーム発足なのか。

次に、なぜどこかの学校部活動に働きかけるのではなく、新しくバンドを作ろうと考えたのか。についてですが、
私が学生時代を過ごした小学校、中学校、高校のすべてがマーチングをやっていましたが、先生が変わった途端にその活動は終了しました。
私の場合だけなのかもしれないのですが、それぐらい学校の中でマーチングは特殊な活動であり、維持継続が困難なのだという事がわかります。

松山市内で複数の現職教員の方にもお話を伺いましたが、
「興味がない」「今でも十分忙しいのに到底無理」「子どもたちに興味があるとは思えない」。。。ほんまかいな?
という具合で、とてもじゃないですが口説き落とせる気がしません。

わたし自身はもう40代半ばなので、自分がマーチしたいとはそれほど思っていません。
ですが、前述のようにマーチングは大変すばらしい。
WGIのロゴには「Sport of the Arts」と書かれていますし、静岡県を拠点に活躍する「すごいマーチング祭」さんは、主催イベントに文部科学省スポーツ庁の後援を得ることに成功しています。
マーチングが新体操やフィギュアスケートなどのような、芸術性の高いスポーツだと認められつつあるということでしょう。

だから愛媛に根付かせたい。教育としても、アートとしても、エンタメとしても。
そのために、人生リタイアまでにどうにかして、マーチングができる環境を用意したい。

 

部活動縮小の流れ

それに、局地的にはどうだか知りませんが、全国的に学校の部活動は規模縮小の傾向に向かうでしょう。
それがわかっているのに、学校の部活動をあてにするのは長期的に見て最善ではないと思います。

そもそも私がやりたい事は学校の部活にマーチングを取り入れてもらうことではなくて、マーチングをやりたい人がだれでも参加できるチームが一つもないのは残念だと考えているだけです。

どこかの学校の部活動が主体になって取り組み、そこに外部の人も参加できる仕組みがあれば、それが最適解かもしれません。
しかし、一昔前ならともかく今のご時世では、外部の人がだれでも学校に入って部活動に一緒に参加するなんて無理な話だと思います。
少なくとも今のところは。

あ、でも大学なら可能かもしれませんね。それに類した形態のチームもあると聞いています。

 

大人と子どもが一緒に活動する場になる

もう一つ重要なポイントがあります。

マーチングを学校の部活動から切り離すことで、より広い年齢層の人が集まれるようになります。
子どもの頃から大人と一緒に活動し、人付き合いを含めて多くを学ぶことは、それ自体が学校では得られない貴重な社会勉強になるでしょう。
よく「大人の対応」なんて言葉を使いますが、それがどういうものなのか説明するのは難しいですよね。
少なくとも学校では教えてくれないモノだと思います。

社会人の先輩、人生の先輩と一緒のチームで交流して、社会人の考え方や振る舞いを目の当たりにするのは、大学生の円滑な就職活動にも効果ありだと思いますよ。

 

問題は山積みです

そんなわけで、マーチングチーム作りたいな、どうにかできないかな。と思っているのですが、もちろん、思いつきですぐ作れるものでも、必要なものが勝手に集まるわけでもないです。
最も大きな問題は、お金です。

マーチングはガチでやればやるほどお金がかかります。
練習場所の確保はもちろん、楽器、手具、衣装、大道具小道具、荷物が増えれば保管場所、運搬手段、
練習場所が固定できないことが多く、交通費や体育館等のレンタル料。
高品質なショーのためにはプロによる楽曲のアレンジやドリルデザイン。インストラクターを頼む必要もあるでしょう。

マーチングの盛んな関東圏には多くのオープン参加のチームがありますが、話を聞けば聞くほど「よく続けていけるな。。」と感心してしまうほどです。

もう一つ、吹奏楽などと違う点があります。
マーチングの場合、シーズン中は辞めずに継続してもらわないとショーが作れないことです。
先にも書きましたが、マーチングはひとりひとりに替えの利かない役割があり、一人抜けるとそこを埋められずに穴が開いたままになります。
もちろん事故や病気、やむを得ない事情でチームを離れる必要に迫られることはあるでしょうが、それほど重大でなかったり、個人的な努力・工夫でどうにかなりそうな理由で気楽に中途離脱されては、何もできなくなってしまいます。

そのような活動が、果たして受け入れられるかどうか。

 

こういうチームがあればいいな

ただし、私が「こういうチームがあればいいな」と思っているのはそういうのじゃなくて、
人数は20人程度で十分。フルサイズのドリルではなくてステージドリルや屋内スポーツコートの規模感で全然OK。
むしろその方がいろいろな場所で演技・披露しやすいように思います。

楽器もマーチング専用でなくて全然OK。
バッテリーとチューバだけは欲しいけど、最初のうちはドラムセット&チューバは座奏でいいし、なんならエレキベース入れてもいいですね。
ランも無くていい。事故が起こりそうなアクロバティックなのも無し。
それでも十分魅力的でカッコイイものができると思っています。

指導者が呼べなくても、チームに数人でも経験者がいれば練習の仕方がわからないなんて事もない。
なんなら、わたくし指導もできますし。

参加メンバーにドリルデザインや曲のアレンジがやってみたい人もいるかもしれない。
なんなら、わたくし多少は書けますし。あまりお金がかからない案もありますし。

 

難易度が低くてもお金がかかっていなくても、カッコよくて魅力的なショーを作って多くの場所で気軽に披露できるようになれば、
「マーチングってかっこいいな」「マーチングやりたい」「あのチームに入りたい」
という人たちが継続的に生まれ続けてくれるのではないかと思います。
地元で、質の高いショーを目の前で見れば、きっとマーチングがやりたくなる人は増えると思います。
もちろんリクルート活動も必要ですけどね。

そういう状態までもっていければ、10年20年続くチームに育成することも十分可能でしょう。
長く続けていければ、ある程度は資金的な余裕も生まれるかもしれません。
そうなれば楽器を買いそろえたり、より質の高いショーを作るようになって更に人が集まっていくかもしれない。

中学生くらいから大人は体力があるうちはいつまででも、
マーチングをやりたい人が集まって、その年のメンバーでマーチングを楽しみながらお互いに成長し、パフォーマーが難しくなったらスタッフになってもいい。

観る専のファンも増やしていって、マーチングが地域に根差した、無くてはならないものになっていく。
そういうのが、私の望みです。

 

最後に

ざーっと書きなぐりました。

勢いで書いたのでおかしなところもあると思いますが、これを読んで何か感じていただけたなら、それだけで嬉しいです。
ぜひ、多くの人のご意見が聞きたいと思いますので、どうかコメントやメールなどでご意見をお寄せいただきたく思います。
一緒に考えたり、協力してくださるという方がもしおられましたら、ぜひとも連絡をくださいますようお願いします。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。